検査のようす(その1)

 内覧会のシーズンが始まって、毎週のようにどこかマンションに行っています。今日は、神戸市西区のマンションに行ってきました。今日は、実際にどのようにて、検査をしているのかを書いてみようと思います。

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 エントランスの前でお客様と待ち合わせをして、受付を済まし、エレベーターの中で「今日は、寒いですね。」なんて、話ししながら、部屋に移動しました。
いきなり、サプライズがありました。何と、玄関扉にテープが巻いてあったのです。多々、内覧会には行っているのですが、初めての体験でお客様がテープにはさみを入れた時は、とても嬉しそうで、微笑ましい光景でした。業者さんの粋な計らいに感心です。

 新しい部屋に入ると、外は結構、寒かったのにほとんどその寒さを感じません。断熱性はいいですね。業者さんから色々と説明を受けて、私もお客様に検査内容を説明してさっそく作業に入りました。いつものように玄関外のアルコーブから始めます。まずは、メーターボックスの中を見ます。配管設置・接続状況、保温状況、コンクリート状況はどうかなど、チェックリストに沿って、順番に見ていきます。

 それが、終わると、玄関扉の開閉状況はどうか、施錠状況はどうか、汚れ、キズはないか。玄関扉でその家の顔になる部分ですから、キズなどあったら大変ですね。引き渡しが終わり、引っ越し屋さんが入った後にキズが発見されると直してもらえなくなるので、この機会にキズを指摘することは、大切なことですね。汚れは、少々、あったものの大きな問題無く、無事、通過。

 内に入ると仕上げ材の状況をチェックしていきます。床のフローリングには、大きな汚れ・キズはないか、不陸はないか、踏んでみて大きな異音はないか、壁・天井のクロスの貼り方はどうか、隙間や不陸はないか、汚れ・キズはないかなどです。建具、サッシュは、必ず、開閉、施錠状況を確認します。スムーズに開閉できるか、ガタツキ、異音はないか、また、水平器をあてて、傾き、歪みがないかまでも確認します。多少の汚れ・キズ、隙間、不陸はあったものの、びっくりするような問題なく無事、通過。しかし、サッシュには結露がありました。

  IMG_0260.jpg サッシュの下に、結露水を発見

 昨夜は、かなり冷えて、日が変わり太陽が出て、部屋内が暖かくなると、どうしても結露が出てしまうのでしょうね。これは、マンションは気密性と断熱性が高い証拠です。入居してからも、このようなことはしばしば起こるでしょうが、換気をよくすれば、改善できます。これを放置してしまうと、カビの発生の原因となりますので、要注意です。

 キッチン、洗面所、お風呂などの水廻りには、特に注意しています。一番、心配なのは水漏れです。最近でこそ、検査が厳しいのでほとんど無いのですが、それでも、水漏れを起こした現場に数回出くわしたことがあります。ですので、入念にチェックするようにしています。チェックの仕方としては、ジョイント部分、床下などです。点検口は事前に必ず開けていただくように依頼をします。

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  キッチン流し台の下を見て、ジョイント部に水漏れがないかチェックする。

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  洗面室洗面台の下の点検口を開けて床下に水漏れがないかをチェックする。

 その後のチェック項目として、天井裏の状況、床・壁・天井に傾きがないか、バルコニーの状況、設備状況、仕様書通りにできているか、など多々ありますが、これ以上書くと、エンドレスになってしまいますので、今日はこの辺で、続編はまた、次の機会に書きます。

 by Tadashi Yasumizu 2015.12.20
 

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