検査のようす(その2)

 前回は、水廻りまで書きました。今回は、その続編を書きます。

 水廻りのチェックが終わると、お風呂についている天井点検口から配管の状況、断熱材の状況、コンクリートの状況をチェックします。最近は、ほとんどがユニットバスなので、天井には必ず、点検口が付いています。ここから、天井裏を見るのですが、ここには、重要な情報が多々あります。

 まず、配管状況ですが、最近では、ほとんどがヘッダー工法を採用しています。このヘッダー工法とは、メインの給水管と給湯管が本管から引っ張ってきて、浴室の天井でそれぞれの箇所に分岐されています。この工法は、ヘッダー部分から各給水栓まで途中に分岐がないので、複数の水栓を同時に使用した場合でも、水量の変化が少なく、安定した給水、給湯量が得られるという大きなメリットがあります。また、漏水なども給水管の途中で起きにくく、もし、漏水が起きたにしても、このヘッダー部分が一番、可能性が高いのです。ですので、このヘッダー部分には、必ず、点検口があるというわけです。内覧会でも、このヘッダー部分に異常がないか、しっかり見ることが重要です。

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 ヘッダー工法 ジョイント部をしっかりと見る

 ここを見た後は、断熱材の状況を見ます。断熱材は、外部に面する壁、折り返しの天井にウレタンの吹き付けがしてありますので、その断熱材に厚みは適切か、欠け、ムラがないかなどを見ます。厚みを見るには、赤や青などの虫ピンのようなものが刺してあるので、それで確認することができます。通常、25mmの厚みが多いです。

 あと、コンクリートの状況をチェックします。マンションの場合がコンクリートが露出してるのは、メーターボックスの中か、この天井裏程度しかありません。ここの部分のコンクリートに変なひび割れ、亀裂がないか、ジャンカがないか、鉄筋露出がないかなどを見ます。この部分に変なものが発見されたならば、他の部分にも多々あることが考えられるので、要注意です。

 このように天井裏には、施工状況がわかる情報が多々ありますので、しっかりと見ます。

 今回は、もう、時間がなくなってきました。また、引き続き書きますので、次回を楽しみにしていて下さい。

 by Tadashi Yasumizu 2015.12.22

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