検査のようす(その3)

前回は、浴室の天井裏のチェックの話しをしました。これが、終わると、バルコニーのチェックです。

 バルコニーで一番、大切なことは、水はけです。水はけが悪いようですと、当然ですが、床に水が溜まります。水が溜まるというのは、良くないですね。脚が滑って、転倒の原因にもなるし、物があれば、濡れると。また、気分上よろしくない。機能上においては、防水の劣化を早め、漏水の原因にもなります。

 ですので、水が溜まるというのが解れば、早く、直すことが重要です。水が溜まるか否か、目視で見ると、基本的にはすぐにわかります。通常は、バルコニーの勾配は、1/50の以上、とって下さいよ、という決まりがあります。1/50以上というのは、1mに対して、5cmといういうことです。ですので、通常の勾配があれば、見ただけでわかります。私の場合は、誰が見ても解ったもらえるように床に水平器を置きます。この水平器を置いて、付いている気泡管の中の気泡が真ん中に入っていなければ、勾配がとれているということです。マンションの場合、最上階の屋上でもない限りは、結構、深い庇となっていて、雨は入りにくい構造となっていますが、それも含めて、しっかりとチェックします。

 バルコニーの勾配
 床に水平器を置いて、勾配を確認する。

 勾配のチェックが終わると、サッシュ廻りの防水状況、コンクリート面の状況、手摺りがあるようでしたら、取り付け状況のチェック、その手摺にガラスがはまっていれば、そのガラスがしっかりと枠に付いているかもチェックします。

 今回は、バルコニーのチェックについて、話をさせていただきました。また、次回を楽しみにして下さい。

 by Tadashi Yasumizu 2016.01.20

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