一戸建て住宅の内覧会に行きました。(断熱材の話し)

 今日は、西宮に一戸建て住宅の内覧会立会い(竣工検査)に行ってきました。今日は、梅雨の合間の晴れで今年一番の気温で、京都・大阪で35℃以上の猛暑日ということで、ほんとに暑かったです。

 でも、本日、伺った家は、とても、風通りが良く、かなり涼しかった。というのも、実は、セルローズファイバーという断熱材を使用していたのです。施工さえしっかりしておれば、計算上は、どの断熱工法でも同じなのですが、特にこのセルローズファイバーという断熱材がそう感じさせたのは、なぜか。

 セルローズファイバーというのは、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、これは、天然の木質繊維のことで、様々な繊維が絡み合い、この繊維の絡み合いが空気の層をつくり、1本1本の繊維の中にも自然の空気胞が存在しているのです。 この空気胞の存在が、熱や音を伝えにくくして、 さらに木質繊維特有の吸放湿性で、適度な湿度を保つというものです。

 私もこれまで、何度となく、セルローズファイバーの家を経験したことはあるのですが、いずれも、春か秋の気候の良い時期でその断熱性は実感できませんでした。しかしながら、今日は、猛暑日ということで、その断熱性は実感できました。
 特に小屋裏です。天井点検口から小屋裏に侵入すると、セルローズファイバーは、天井面ではなく、屋根面に施工してあったのですが、通常は、入ったとたんにサウナ状態で汗が吹き出てくるのですが、今回は、汗どころか、涼しい。小屋面だからというのも大きな理由ですが、それでも、通常は、蒸し暑いのです。

 これは、セルローズファイバーが特に断熱性が高いというのではなく、施工において、すみずみまで、セルローズファイバーが行き渡るということではないかと思います。セルローズファイバーの施工は、圧縮ポンプにより、吹き出しますので、隙間ができにくいということではないかなと思います。特にグラスウールだといくらきっちりと貼りましたといっても、どうしても隙間ができてしまう。この違いは大きいような気がします。

 そんなわけで、外は暑かったけれど、中は涼しく検査ができましたという報告です。検査結果は、特に大きな問題無く、綺麗に仕上がっていました。図面・書類関係もしっかり整理してあり、良いできであったと思います。このできが、ずっと続いていけば、もう欠陥住宅で問題が起きるということはないでしょうね。そう願っています。

天井の断熱(セルローズファイバー)
セルローズファイバーを屋根面に施工したところ

床の断熱(セルローズファイバー)
セルローズファイバーを床面に施工したところ

 by Tadashi Yasumizu 2016.07.02

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