エアコン穴から漏水している

エアコン穴の漏水 ← エアコン配管穴からの漏水

 耐震補強工事で壁を解体しました。すると、エアコンの穴から漏水して、柱が白蟻に食われています。幸いにして、柱の被害は少なく、大事には至っていませんでしたが、これを放置しておておくと、ますます、白蟻害が広がります。白蟻害が広がると、あげくは柱の強度が無くなり、大きな地震がくると、その部分から壊れることになります。

エアコン穴の漏水 ← 配管カバー廻りのコーキングが劣化して隙間ができている

 なぜ、このような漏水が起きたのでしょか。これは、エアコン屋任せで適当に壁に配管の穴を開けて、壁と配管との取り合い部分の隙間の防水処理が悪いからです。本来ならば、エアコンの取り付ける場所を計画的に決めて、その位置にさや管という配管が通るパイプを設置します。そして、そのパイプ廻りを防水テープでもって、隙間ができないように完全に止水処理をしなければなりません。

パイプ廻りの止水処理 ← 本来は、配管パイプ廻りを防水テープで止水

 エアコン屋さんは、さや管パイプに配管を通して、パイプと配管の隙間をコーキングでもって埋めなければなりません。そして、その配管にカバーを付けて、カバーと壁との隙間をさらにコーキングするようにします。こうすると、かなりの長時間、防水が期待できます。

 もし、どうしても、後付けとなるとしたならば、配管廻りとカバー廻りのコーキングだけで、止水することになりますので、コーキングの仕方が悪くて隙間があるとか、コーキングの劣化が進み隙間ができとなると、すぐにその部分から漏水してしまいます。今回の漏水はそれが原因です。ですので、コーキングの施工不良による隙間がないかを十分に確認し、また、劣化して、コーキングが切れそうになると、再度、コーキングをやり直すという配慮が必要になります。

 いずれにしても、建物の内部に水が浸入するというのが、一番、怖いことなので、最初から計画的に止水することが大切です。できあがってから、後で壁に穴を開けるというのは、極力、避けたいものです。

 by Tadashi Yasumizu 2016.10.23

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