見積明細書のはなし

higanbana2 ← 彼岸花

 工事見積書の中で明細書は、とても、大事なものです。明細書とは、どういうものかというと、工務店から一軒の住宅の見積依頼をしたときに提出される見積書の中に工事ごとに項目があるかと思いますが、例えば、木工事とか、左官工事とか内装工事とかいうものです。その項目には、一式 ¥○○○○というように金額が入っています。しかし、その金額がどうして、そのような金額になったのか、それだけでは解りません。明細とは、その金額が、どうしてそのような金額になったのかを細かく分類、整理して、まとめたものなのです。

 例えば、左官工事というページをめくると、床モルタル塗り 35㎡ 単価 2,000 小計 70,000 と記載があったとしましょう。これは、床にモルタルを塗る時に左官屋さんが35㎡の広さの床に材料と手間を合わせた単価1㎡あたり、2,000円のものを塗るということです。それを小計すると、70,000円かかりますよ、ということを表示しています。

 このように記載しておくと、仕事内容がよく理解でき、また、その70,000円という値段が高いのか安いのか一目瞭然に解ります。図面には、どのような仕様するのか、どのような仕事を行うのか、全ての情報が記載されています。その情報を一つ一つ、取り上げて、項目ごとに整理して、明細書としてまとめるのです。

 ところが、住宅メーカーや工務店の中には、このような明細書を付けることなく、一式だけで、契約しようとするところがあります。これでは、依頼する側も不安になります。それでは、その明細書がついていたら、どようなメリットがあるのでしょうか。それを考えてみましょう。

  • 建築主の要望が抜けなく、重複することなく反映されているのかがチェックできる。
  • 作業範囲が図面の通りかがチェックできる。
  • 単価が適正かどうかがチェックできる。
  • 既製品の定価が記載してあれば、その定価の何%で入るのがわかる。
  • 追加変更になったときに、新たな金額が適正かどうかのチェックができる。
  • 合い見積もりになったときに、他社と比較しやすくなる。
  • 細かく明細をあげることにより、見積書全体が適正がどうかが判断でき、工務店の良し悪しの判断材料になる。
  • 図面、仕様書、見積書通りに現場ができているかどうかのチェックがしやすくなる。
  • 仮に工事が途中で中止になった時に出来高の精算しやすくなる。

 ざっと、列挙しただけで、かなりの項目があがります。明細書をつけると、建築主にとってみれば、良いことばかりで、安心感が得られます。工務店側からすると、困ることも多々あります。しかし、これをきっちりとして、契約をすれば、格段にもめることは少なくなります。 

 いつも、私は、工務店には、一式ではなく、必ず、明細書を付けるように言っています。その明細書には、仕事内容と数量、単価を細かく記載し、既製品があれば、メーカー、品番、定価を入れるように言っています。それで、この明細書の内容に誤りがないか、適正かをきっちりとチェックして契約するようにしています。そうすれば、未然にトラブルを防ぐことができるのです。

 by Tadashi Yasumizu 2016.05.17

ご質問やご相談は、お気軽にどうぞ。

 

お電話でのお問合せはこちら

  • お電話078-855-3871

お問合せ・相談依頼はこちら

 

お見積・申込依頼はこちら

ページトップへ
ページトップへ