イタチ調査
⇐イタチ
前々からお付き合いのあるお客様から連絡がありまりました。どんな連絡かと言いますと、
- 夜に天井裏で何やらゴソゴソと音がする。
- 天井に染みが付いている。
- 天井付近がやたら悪臭がする。
と言いことです。そこで、大工さんと一緒に調査に行きました。まず、天井を見ると、吸音ボードに雨漏りのような染みが付いています。そして、染みが付いている部分のビスが錆びています。
⇐天井に付いた染み
これは、この染みの部分のボードをめくってみないといけないということで、めくってみました。すると、まず、穴をあけたところから、熱風のような生ぬるい風と共に茶色の何やら木屑のような臭い物が噴き出してくるではありませんか。大工さんは、びっくりして、添え変えるようでしたが、すぐに冷静になり、ボードを外してみると、これは、イタチの糞ではないかということです。
⇐ボードに付いていたイタチの糞
天井を覗いてみると、大量の糞が堆積して、何とも言えない悪臭を放っているではありませんか。もともと、イタチの習性としては、食べる所と寝る所、そして、糞をする所と決める習性があるようで、ここは糞をする場所(人間でいうと便所)となっていたようです。
イタチが住み着くと悪臭を放ち、糞からは、虫が湧いたりして、とても、不潔となります。ですので、退治しないといけないのですが、イタチは野生動物で鳥獣保護法により、保護されていますので、むやみに捕獲をすることができません。捕獲するには、相応の資格を持った人が申請して、捕獲をすることになっています。
建築士ができることと言えば、浸入した原因を探り、浸入されないように修繕することです。ということで、その穴を探すと、近くにそれらしき小さな穴が見つかりました。それは、母屋のすぐ下にあったのですが、わずか3cmくらいの物です。サイディングの凹凸に爪を立てて這い上がったようです。こんな小さい穴でもイタチは簡単に浸入します。
ここで思うことは、建てている最中にこのような穴ができないように、しっかりとチェックしなければいけません。現場監督さんは、しっかりとチェックして下さい。写真だけ見ると、イタチって、ほんと、可愛いのですけど・・・・・住環境にはよくないです。
by Tadashi Yasumizu 2018/08/23