カビ調査(その5)・・・エピローグ(まとめ)
今回は、カビ調査に関して4回にわたり連載しました。最後にまとめてみると、
カビが発生した状況を調査
まず、カビが発生した状況を調査しました。すると、部屋全体が湿気ており、床・壁・置いてある物品など、いたるところにカビが発生しています。
カビが発生した原因を追究
湿度が80%もあることが直接の原因です。これだけ湿気たのは、なぜか。床下ピットに常に水が溜まっています。その水は、雨水、地下水が建物内部に侵入したものです。
カビは、人体にどのような影響を及ぼすのか考察
カビが発生すると、気管支ぜんそくや鼻炎といったアレルギー症状が現れる場合があります。また、感染症、中毒などで、場合によっては命の危険に陥ることもあります。
カビを防止するにはどうしたらよいのか
⇐ 適切な空気調和が必要です
それでは、カビを防止するにはどうしたらよいのか言いますと、まずは、外部からの水の侵入を防ぐことです。そのためには、施工時にしっかりと外防水をする。それでも、内部に水が浸入してしまったら、内防水で対処する。また、換気設備により空気調和して、適切な温度・湿度を維持する。床・壁は、二重構造として、間の空気層は、通気ができるようにして、乾燥した状態を維持する。そして、日頃から異常があれば、すぐに対処できるように、定期的に点検して、健全なる維持管理に努める。そして、異常があれば、迅速に改善するという姿勢が大切です。
適切な施工・維持管理・メンテナンスにより、安心・快適に使用できる建物を提供されることを切に願うばかりです。
END
by Tadashi Yasumizu 2019.03.19