多すぎる指摘

 新築のマンション、一戸建て住宅の引き渡しの前に内覧会の同行をして欲しいという依頼で、出来上がりのチェックによく行きます。依頼されるお客様の動機は、全ての人が「一生に一度の大きな買い物なので、少々、高くついてもプロの目できちんと見て欲しい。」ということです。

 内覧会で出来上がりをチェックしていて、よく思うのですが、きちんと綺麗にできているものとそうでないものというのが、やはり、あります。先日、ある一戸建てに行ったのですが、お客さんを交えて、じっくりと見ると100以上の指摘があがりました。お客様の見る目が違うというところもありますが、多過ぎます。指摘内容は、クロス、フローリング、サッシュにキズがある。扉が歪んでいる、クロスの品番が間違っている、コーキングが汚い、掃除ができていない、様々な指摘があがってきます。

内覧会チェックの様子 ⇐内覧会同行でのチェック

 こちらとしても、指摘をあげたくてあげているわけではありません。あまりに細かいところまで、見過ぎてもいけないのですが、一つでも少ない方が良いにきまっています。お客様にしてみれば、指摘が多ければ、本当に大丈夫?と不安になりますよね。綺麗にできあがっているものに対して、気持ち良く受け取って、楽しく生活したいと期待に胸を膨らませているだけに悲しい思いにもなります。これでは、気持ち良くお金を払うこともできないということにもなりかねません。

 指摘があがりすぎると、工務店の現場の管理体制を疑ってしまいます。現場は、整理整頓できていたのか、養生はきちんとできていたのか、仕事が終了したあとのチェックはできていたのか、現場監督は、きちんと現場に行っていたのか、人任せにしていたのではないのか、工務店全体の管理体制はどうなのか等、考えだしたら次々と浮かんできます。

 マイホームを持ちたいと思っている人にとっては、人生でもっとも高い買い物であるために真剣です。それに応えるべく工務店は真剣に取り組んでほしいと思います。少しのキズでも少しの汚れでも購入する側にとっては許せないものです。キズなどは、入居したらすぐについてしまうよ、と平気で発言する人がいます。絶対にダメです。キズがつかない現場、汚れない現場を目指す。そのような気配り、それが、良い仕事となる。そして、お客様の信頼を勝ち取る。最後には、みんなが幸せになれると感じるのです。

 by Tadashi Yasumizu 2017.04.16

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