中古住宅のメリットとデメリット
住宅を選ぶ際に、いろいろな選択肢があるのですが、「新築」か「中古」かというの選択肢の一つです。それを決めるあたり、そのメリットとデメリットを知っておくことは大切なことです。あとになって、やっぱり新築がよかったと後悔することなく、ここでは、やっぱり、中古でよかったと思えるよう、その判断基準として下さい。 |
メリット
価格が新築よりも安い
一般的に中古住宅の方が新築住宅よりも価格が安くなっています。その理由として、中古住宅は建てられてから時間が経っており、経年劣化の影響を受けていることです。このため、新築物件よりも価格が下がる場合があります。しかしながら、経年劣化が大きく、それを修繕するのに大きな費用がかかり、新築よりも高くなってしまったとなれば、中古の価値がなくなりますので、事前の十分な調査が必要です。この調査は、素人では難しいのでその道にたけた熟練の専門家(建築士)に依頼されるのがよいと思います。
コミュニティやインフラが整っている場合が多い
中古住宅は新築物件とは異なり、既存のコミュニティやインフラが整っている地域に位置していることが多いです。学校や公園、ショッピング施設などが近くにあるため、生活の利便性が高い場合があります。新築であると、特に新しく開発したような地域であると、電気、給排水設備が十分でなかったり、駅や学校、病院までの交通手段が整っていなかったりすることもあるので、将来がどうなるのかも十分に調べる必要があります。
価格交渉の余地がある
中古住宅は売主との交渉余地があることがあります。過去に雨漏りしていたとか、耐震性が劣るなど修理や改装が必要な箇所がある場合、価格交渉が可能です。これにより、予算に合わせて価格を調整することができます。
すぐに利用可能:
新築物件は建設が完了するまでに時間がかかりますが、特に問題なければ、中古住宅はすでに建物が存在するため、購入後すぐに利用することができます。ただし、劣化がはげしい、間取りの変更、設備の取り替えなどのリフォームが必要な場合は、工事期間分だけはずれ込みます。
デメリット
修理やメンテナンスの必要性がある
中古住宅はすでに使用されているため、修理やメンテナンスが必要な場合が多いです。特に老朽化や劣化が進んでいる場合、大規模な修繕が必要となる可能性があります。
設備や構造が古い
新築物件と比較して、中古住宅は設備や構造が古く、耐用年数を超えている場合もあります。古い配管や電気配線、断熱材の劣化などが問題となる場合があります。特に漏水、漏電には十分に注意しなければなりません。設備関連も事前に状況を把握しておく必要があります。また、構造に関しては、年代により耐震性の有り、無しが明確に決まっていますので、いつに建てられたものかを把握する必要があります。
隠れたところに瑕疵が存在する可能性がある。
中古住宅を購入する際には、隠れたところに瑕疵がある可能性があります。例えば、地盤沈下や結露、カビの発生、蟻害、雨漏りなど、見えない箇所に問題が潜んでいる場合があります。事前の調査でも解からないことも多々ありますので、万が一、重大な瑕疵が発見された場合の対応のしかたまで売買契約の中に組み込むようにします。
リフォームや改装の費用がかかる
中古住宅を購入した後、自分の好みやニーズに合わせてリフォームや改装を行う必要がある場合があります。これには追加の費用と時間がかかることがあります。この費用が新築を購入するよりも高くなると価値がありませんので、購入時にある程度、リフォーム費用がどれくらいかかるものなのか、しっかりと把握し、その費用が購入するか否かの判断材料にもなります。
これらのメリットとデメリットを十分に考慮して、中古住宅を選ぶ際には、購入前にしっかりと検討し、専門家の助言を受けることが重要です。