契約書のチェック
契約を交わすということは、その契約の成否ないし内容について後日、トラブルになったとき、立証を容易にするためで、通常は、施工会社が作成しまが、土地と建物とセットで販売する際には、不動産会社と契約する場合があります。
契約書には、工事期間・工事代金・支払方法・工事範囲などが記されています。この契約書の他に、工事請負契約約款・設計図面・仕様書・見積書が添付されます。
工事請負契約約款とは、いろいろな形式のものがありますが、通常は、建築関連団体4団体で協定して作成したものがよく使われます。独自で作成する業者もいますので、内容を十分に把握して、納得して契約することが大切です。
これに、工事範囲、疑義が生じた場合の解決法などの契約内容が示されています。後日トラブルが生じたときは、この契約書をもとにその解決をはかりますので、工事に際し、どのような契約をしたかというは、非常に重要なことです。後になり、後悔することのなきよう、しっかりと確認することが大切です。
きちんと契約書類ができあがっているように見えても一般の方では、なかなか解りにくいものです。当社におきまして、解りにくいとされる契約書類をチェックします。
契約時において必要な書類
- 図面・仕様書
- 地盤調査報告書
- 建築確認申請書
- 見積書
- 契約書・契約約款
などが必要になってきます。
契約書のチェックポイント
- 誰と誰とが契約するのか
- 工事請負金額、工事内容、工事場所に間違いはないか
- 工事設計・監理者は、明確にされているか
- 支払い時期と金額は、妥当か
- 工事期間は、明確に記載されているか
- 工事期間に変更が生じた場合の処置の仕方、遅延金などは妥当か
- 追加・変更工事の精算方法は、記載されているか
- 設計図、仕様書に適合しない場合の改善義務は明確に記載されているか
- 瑕疵、紛争が生じた場合の解決法は記載されているか
- 不可抗力(地震、台風などの天災)などによる工事の追加金、期間の延長などは記載されているか
- 引渡し後の保証制度は、どうなっているか
これらの項目を入念にチェックします。