住まいづくりの基礎知識

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  電気設備について
 

 近年になって、いろいろ便利な電気器具が開発され、電気は、人が快適な暮らしをしてゆく上で欠かせないものとなっています。電気設備も、その人のライフスタイルに合わせた設計をすることにより、さらに便利に快適な生活となります。そのために、あなた自身もある程度の電気に関する知識を持ち、ライフスタイルをイメージしながら、電気設備をチェックする必要があるかと思います。


電力引込と分電盤

 住宅の受電方法は、道路に設けてある電柱、電線から引込まれ、電力計、幹線を経て分電盤に達し、各回路に分かれて、各室の照明器具や電気器具に送られます。
 分電盤で分岐された回路は、15Aか20A以下として、照明用とコンセント用とは、分離するようにします。万一、電気製品の使いすぎでブレーカーが落ちた場合でも照明は、消えませんので、安全に復旧できます。
 大型機器は、専用回路とします。専用回路を必要とする電気機器は、電子レンジ(1300W)、電磁調理器(1200W)、ホットプレート(1200W)、IHクッキングヒーター(4800W)、食器洗い乾燥機(1200W)、洗濯乾燥機(1300W)、温水洗浄便座(1200W)、電気温水器(5400W)、エアコン(1200W)、床暖房(5400W)などです。


スイッチ(点滅器)

 電灯などのスイッチは、部屋の出入り口の付近に床から1.2m程度の高さにつけるようにします。ドアの開き勝手、家具の置き場所などを考慮して、取付位置を決めます。

居室
(居間、和室、応接室、寝室など)
  • 出入口が複数ある場合は、3路か4路スイッチを取付ける。
  • 寝室には、3路スイッチまたは、リモコンスイッチを取付ける。
  • 寝室には、位置表示灯付きスイッチを取付ける
  • 居間、寝室調光スイッチ(ライトコントロール)を取付ける
台所
  • 局部照明、換気扇のスイッチは、付近の手元で操作できる位置につける
浴室・便所
  • 浴室の換気扇には、タイムスイッチ又は、確認表示付きスイッチをつける。
  • 便所の換気扇には、遅れ機能付きスイッチ又は、確認表示付きスイッチをつける。
廊下・階段
  • 2ヶ所以上で操作したい場合は、3路又は、4路スイッチをつける。
  • 位置表示灯付きスイッチを取付ける
玄関
  • 必要なら、遅れ機能スイッチや動作検地スイッチを取付ける。
その他
  • 門灯、庭園灯には、光電式自動点滅器又は、タイムスイッチを取付ける。


コンセント

コンセントは、電気器具を使用したい時、使いやすい所で手軽に使えるように、部屋の大きさから家族の生活動作、家具や電気器具の配置、ドアの使い勝手などを検討して、取付位置、個数を決める。

 コンセントの箇所数
場  所 100V 200V 器  具
玄関・廊下 2   掃除機、補助用照明器具
台所 5 1 冷蔵庫、ラジオ、コーヒーメーカー、電気ポット、ミキサー、トースター、レンジ
食事室 4 ホットプレート、電熱コンロ、電磁調理器、オーブントースター、電子オーブンレンジ、食器洗乾燥機、炊飯ジャー
洗面・脱衣室 2 1 洗濯機、掃除機、髭そり、洗面台、ホットカラー、ヘヤドライヤー、衣類乾燥機
便所 1   温熱便座、扇風機、ストーブ、温水洗浄便座
居室(居間、和室、応接室、寝室など) 6帖以下 3 1 電気スタンド、ステレオ、ビデオ、CDプレーヤー、ラジカセ、扇風機、電気毛布、コードレスフォン、パソコン、ファックス、テレビ、エアコン、電気ストーブ、電気カーペット、アイロン、掃除機
8帖以下 4
8帖以上 5
その他 1   庭園灯



照明器具

 照明方法は、全般照明及び局部照明を併用します。部屋の用途により照明器具の形状、明るさ、色彩などを構成し、高齢者の出入りする部屋については、特に、照度をあげるようにします。また、重量のあるものなどは、天井を補強するなどして、落下に気をつけるようにします。

 照明器具を取付ける時の注意点
居室
(居間、和室、応接室、寝室など)
  • 居間・応接室・寝室には、全般照明のほかに壁灯、ダウンライト、局部照明を取付け、また、調光器(ライトコントロール)を取付ける。
  • 床の間には、専用の局部照明を取付ける。
台所
  • 全般照明のほかに流し台、調理部分には、手元灯と付ける。
浴室・便所
  • 浴室の換気扇には、タイムスイッチ又は、確認表示付きスイッチをつける。
  • 便所の換気扇には、遅れ機能付きスイッチ又は、確認表示付きスイッチをつける。
洗面・脱衣室・便所
  • 手暗がりにならないような位置に取付ける。
  • 即時点灯方式とする。
  • 浴室は、窓の外から人影が見えない位置に取付ける。
階段・吹抜け
  • 保守のしやすい位置に取付ける。
玄関・廊下
  • 玄関は、顔が影にならないような位置に取付ける。
  • 即時点灯方式とする。
  • 深夜の通行のために足下灯を設置する。
その他
  • 門、勝手口、庭にも設置する。



通信設備

 情報社会の到来、ライフスタイルの変化により、一般家庭においても、電力、情報配線システムが必要となってきます。新築、増改築の際には、テレビアンテナ用設備、インターホン設備、情報通信設備も含めて工事する必要があります。

1.テレビアンテナ設備(CATV設備)
 各部屋でテレビ映像が受信できるようにします。BSおよびデジタルCSの受信が可能なようにしておきます。

2.インターホン設備
 防犯機能を備えたモニターテレビ付インターホンの設置やライフスタイルの変化に伴い各部屋にインターホンを取付けるようにします。

3.情報通信設備
 電話機、パソコンは、一世帯に複数台の時代となりました。各部屋からでも電話、パソコンが使用できるようにマルチメディア対応システムにします。


防犯・防災設備

 防犯・防災設備については、単体の構成ではなく2つを兼ね備えたホームセキュリティ設備が主流であるとともに、高齢化社会に対応した防犯・防災設備が必要です。

1.簡易防災設備
 戸建住宅、マンション等で電話、ドアホン、非常押釦を一体化したシステムを考えます。

2.防犯設備(ホームセキュリティー)
 通信系のホームテレホン、テレコントロール、映像系のモニターテレビおよび火災、風呂等の各種センサーにより通信、また多重送信信号等による照明の集中制御が電気錠の遠隔操作等の機能を住まいの規模、ニーズに合わせた設備システムです。
 便利で安全な快適居住性の追及からも、新築・増改築の時点で将来を見越した機能の機種を選択設置します。
 ホームテレフォンは、コミュニケーションの基本であり、2階建て、3階建て、2世帯住宅と住まいに合わせたシステムを選びます。

3.シルバー対応設備
 高齢者に対応したコール押釦等が付属したシステムを設置するようにします。

 

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