エクステリアは、外構工事あるいは、屋外付帯工事とも言います。特にその中でも造園工事は、建物工事と切り離して、別途としてり、建物が出来上がってから、その雰囲気を見て決める場合もあります。 外観に合わせた調和のとれたエクステリアにしたいものです。また、街並みにも影響することにもなりますので、おろそかにすることは出来ません。 門と塀 門は、家を訪れた時に一番初めに見るものです。いわゆる住まいの顔であり、そこに住む人の考え方なり好みなりを端的に表現するものですので、おろそかにする事はできません。家と調和がとれた品のある門をつくりたいものです。 門には、タイル貼、石貼、吹付け、左官塗り壁、和風、洋風、さまざのデザインがあります。門扉にしてもスチール、アルミ、ステンレス、木製などいろいろとあります。耐久性を考えるとステンレス、アルミなどがお勧めです。 塀は、ブッロク、鉄筋コンクリート造の上にタイル貼、石貼、吹付けしたりします。ほかに、金属柵、最近は、減りましたが、土塀、板塀、竹塀などもあります。生垣もしばしば見かけるのですが、下枝の枯れにくい常緑樹を選び、かいづか、うばめがし、かなめ、さざんか、もくせい、ヒマラヤ杉などが使われます。 いずれにしても予算とデザイン、機能性を十分に考慮して決定するようにします。 アプローチとポーチ 道路から門を経て玄関までの佇まいは、家に帰りついた時の癒しと訪問する人にとっては、住む人の温かさを感じさせてくれるものです。都心部では、ゆったりとアプローチをとるだけの土地の余裕がある所は少ないのですが、狭いスペースでも工夫次第でいくらでもいいものはできるので、それなりの心配りはしたいものです。 床は、煉瓦、タイル、自然石などの素材を使って、門や家の雰囲気に合わせてデザインします。門と玄関までの高低さは、階段や傾斜路、カーブなどで趣きがあるように作り出します。また、夜間でも安全に通行できるように庭園灯なども設置します。 ポーチは、訪問客の送迎や傘の始末やコートの着脱に備え深い庇をつけます。また、雨水が家内に入らないよう、一段、土間をあげることも大切です。 カーポート カーポートは、まず、第一に安全性を考えます。まず、道路に面していて交差点などからは、離し、出入しやすい、他の自動車の交通の妨げにならないような見通しの良い所に設けます。また、玄関や勝手口などの出入り口に近く、できる限り雨に濡れないような動線も考えなければなりません。 カーポートを建物内に設置するならば腰の部分は、鉄筋コンクリートにすれば良いでしょう。内部は防火材料で覆い、密閉性が高いならば、防火ダンパー付の排気口、換気扇なども設け、洗車用の水栓やコンセントなども必要でしょう。 出入り口は、シャッター、引き戸、開き戸、跳上げ戸などがあります。シャッターは、開閉時の騒音に注意します。開き戸は、安全性も考えて道路に出ないようにします。跳上げ戸は、最も安全で納まりがいいので一番よく使われます。車に乗っていても自動で開閉できるリモコン装置付にすれば便利でしょう。 テラスとベランダ テラスは、居間とか寝室の外部に設置し、庭と結びつける役目をします。天気の良い日には、テラスに出て、のんびりと読書をしたり、テーブルとイスを置いてバーベキューパーティーなど家族の団欒として楽しいものです。夏のきつい日差しを避けるために伸縮式のテントをつけたり、パーゴラなどを設置したりします。床の材料としては、清潔感があって、耐久性のあるもの、清掃しやすいものを選び、タイルを貼ったり、ウッドデッキなどもとてもお洒落です。ウッドデッキは、南洋材でイペ、ジャラ、バツ材などがあり、雨にも非常に強いものがあります。 ウッドデッキについては、こちら ベランダは、2階などで庇があるものを言います。寝室とか居間の外部に設置して布団や洗濯物が干せるようにします。また、テラスと同じように天気の良い日などは、ベランダに出てリフレッシュできるようにします。眺望の良いところは、自然を十分に取り込めるように計画するのが良いでしょう。床仕上げは、テラスと同じ考え方で良いでしょう。 サービスヤード サービスヤードは、台所・家事室などの出入口や勝手口の付近に設けられます。洗濯や物干しとして必要なスペースで屋根をかけ、一部の壁を囲って閉鎖的にすると外部からの視線も遮られ、雨の場合でも便利です。 屋根の材料は、ビニールの波板やスレート、鉄板金網入りのガラスなどの不燃材などがよく使われます。台所や家事室などの採光や通風に支障のないものにしておきます。床は、モルタル塗りやタイル貼にし、清潔で水洗いのできるものにします。壁は、ブロックのような耐力のある材料とします。