工事が始まりだすと、建築主であるあなたは、現場に何度となく足を運ばれることとと思います。いくら、自分がお金を払っていると言っても、現場では、みんなお互いに気を使いながら、完成に向けて仕事をしていますので、勝手な振る舞いをすることはできません。
むやみに職人に話し掛けない
もし、何か感じることがあっても直接話し掛ける事は、あまりよくありません。手を止められると工事の遅れになる場合もありますし、少々おかしな事をしていると思って、注意するようなことは、やる気を失わせる事にもなりかねません。しかし、愛想なしでもいけません。目が合えば、「ご苦労様」と言ってあげましょう。職人さんは、嬉しいものです。
豪華な物は出さない
職人さんが暑い中、一生懸命に仕事をしていたら、何か冷たいものを出してあげれば、喜んでますます、仕事をしてくれるものです。しかし、あまりに豪華なものはいけません。かえって気を使わせてしまいます。軽くお茶菓子程度で良いと思います。
止むを得ない変更は、設計監理者へ
設計者と入念な打合せをしたのですが、どうしても、出来上がってきたら気に入らない、思っているイメージと違うという事は、よくあることです。基本的には、工事が始まると変更をすべきではありません。設計者は、トータルで設計をしているので、部分的な変更というのは、最初よりうまく納まりにくいのが普通です。
しかし、どうしても変更しなければならないときには、できる限り早く設計者に伝えて下さい。解体してやり直しとなると、当然、費用がかかってきますし、工期が延びることもあります。それを確認した上で変更を決めてください。
工事を円滑に進めるために、定期的に打合せ会を開いて、建築主・設計者・現場担当者などで確認し合うようにすればよいでしょう。
決定は、できる限り早く
現場が始まると、瓦の色、サッシュの色、タイルの品番・色、衛生器具の色、外壁材の品番、クロスの品番、照明器具の品番など、次々に決めてゆかなければなりません。施工会社は、工期内に間に合わそうと思って、早く決めて欲しいと要望してくると思います。中には、発注をしてから3ヶ月、4ヶ月もかかる材料もあります。ゆっくりと決めたいと思われるかもしれませんが、決めるのが送れた分、職人の手待ち料が発生することもあります。工期内に納めるためにも、早め早めに決めるようにして下さい。
近所への心配り
工事が始まると、まわりの人達にも多大な迷惑をかけることになります。音がうるさい、埃が飛んでくる、職人の車の違法駐車など。しかし、これを施工会社だけに任せていてはいけません。現場が始まっても、常に、近所に心配りをして、入居後もお互いに気持ちよく住めるようにしなくてはいけません。
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