地盤の基礎知識

 建物を建てる時に重要なことは、地盤であるかを知る必要があります。地盤が悪い上に建物を建ててしますと、数年経って、建物が傾いたということにもなりかねません。よく不同沈下ということばがありますが、不同沈下とは、敷地内に軟弱な地盤と硬い地盤が混在し軟弱な部分が沈下を起こし建物が傾くことです。

 不同沈下を起こし、建物が傾くと、建具が閉まらなくなったり、壁・基礎にクラックが入ったりします。また、排水管の勾配が悪くなり詰まりや破損の原因となります。そして、傾いた方向へ荷重が偏るのでその部分が弱くなります。人体に対しては、目まいがして気分が悪くなったりします。これを補修するとなると多額の費用と労力がかかり、大きな精神的苦痛が伴ってきます。

 地層が泥土、腐植土などで構成されていたり、泥や緩い砂などで埋め立てしたりしたような地盤を軟弱地盤というのですが、この軟弱地盤は、沼、水田、谷、海岸などに土砂で埋め立てところや三角州や河川沿いなどの低地などに分布します。この軟弱地盤に建物を建てると不同沈下を起こしやすくなります。

 また、山地を土で盛ったり、切ったりして造成した敷地は、安定するまで盛った部分が元の地形に戻ろうとします。このような地盤に建物を建てると不同沈下を起こしやすくなります。

 このように、不同沈下を防ぐために、事前に地盤を調査する必要があります。地盤を調査する方法は、いろいろあるのですが、住宅のような小規模の場合であれば、スウェーデン式サウンディング試験が最も、一般的です。費用的にも、7~10万円程度で比較的安価でできます。その結果、もし、地盤が悪ければ、地盤改良をしたりして、適切な処理をする事が必要となってきます。

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