防腐・防蟻 処理

 阪神淡路大震災において、いろいろな原因で多くの木造住宅が倒壊しました。その理由の一つとして、土台・柱などが白蟻に喰われて、腐食し、著しく強度が低下して、地震による大きな力に耐えることなく、その腐食している部分から破壊され、倒壊したことがあげられます。それでは、白蟻に土台・柱などが喰われ原因を考えてみたいと思います。

 

白蟻が発生する原因

 白蟻が好む環境とは、湿気がある、栄養がある、酸素がある、などがあげられます。具体的に言いますと、

  • 土台や柱に水分が多く含まれて、栄養分がたっぷりある。
  • 基礎の高さが低くて、土壌から湿気が上がってきやすい状況である。
  • 床下に壁内の湿気が溜まった状況にある。換気状況が悪い。
  • 敷地が周辺から水が集まりやすい環境にある。日当たりが悪い。

このような状況が整えば、白蟻にとって、家は、恰好の住処となります。逆に、これらの原因を取り除くことにより、白蟻を防ぐことができます。

 

白蟻対策

それでは、家を白蟻から守るためにはどうしたらいいのでしょうか。具体的に言いますと、

  • 土台・柱・梁などに乾いた木材を使用する。
  • 乾いた状態を維持する。
  •  土台・柱には、ヒノキ、ヒバなどの樹種を用いる。
  • 基礎を高くする。
  • 換気の工法を工夫する。
  •  薬剤処理を行う。

などがあげられます。

乾いた木材を使う

 木材を乾いた状態にすると白蟻にとっては住みにくい環境となり、蟻害や腐朽を防ぐことができます。すなわち、土台・柱・梁などに乾燥材や集成材等を使用すれば、基本的には防ぐことができます。木材の乾燥度を示すものに含水率というものがあります。カラカラに乾いた状態の木材に対して、どれだけの重量の水分が含まれていますかというのを数値化したものですが、だいたい、15%以下のものが良いとされています。

木材を乾いた状態で維持する。

 しかしながら、乾燥材を使用しても、乾燥した状態が維持できなければ、すぐに白蟻が発生します。そのためには、乾いた木材が雨水、生活水、土中の水、空気中の水などにできる限り接触しないようにしなければなりません。それが各部位の雨漏りや防水処理の対策ということになります。また、土台などは、地盤に近いということもあり、どうしても濡れやすいく、また、結露が発生することもあります。これらを防止するには、通風して湿気を取り除くことが重要です。

土台・柱には、ヒノキ、ヒバなどの樹種を用いる

 土台には白蟻が嫌う、耐久性の高いヒノキ、ヒバなどの樹種を用いるようにします。もしくは、薬剤により、防腐・防蟻処理した木材を使用します。ヒノキ、ヒバ以外にも白蟻が嫌う木材としては、スギ、コウヤマキ、クリ、ケヤキなどがあります。しかし、ヒノキやヒバなどでも辺材部分(水分がたっぷり含まれる)の土台であれば、防腐・防蟻処理を行う必要があります。

 

基礎の高さを高くする。

 基礎は地盤面から40㎝以上としたいところです。基礎の高さをできるだけ高くすることは、地盤からの雨の跳ね返りが土台に当たりにくくなり、乾燥した状態を確保することができます。また、床が土からより離れることになり、湿気による腐食を防ぐことができます。

 

 換気の方法を工夫する。

 床下換気口を設ける

 床下の通気を良くするために、外周に換気口を設けるようにします。最近は、基礎パッキンといって、基礎コンクリートの天端に高さが20mmのプラスチックのものを据えて、その上に土台を敷くようにします。そうすることにより、外周から基礎全体的に通気ができるようになります。内部にも、同じように開口を開けます。

DSC01271   土台と基礎コンクリートとの間に隙間を開ける
基礎コンクリートと土台の間に基礎パッキンというプラスチック状のものを入れる。これは、高さが2cmくらいで、この隙間が換気口となる。基礎コンクリートは、地盤面から40cm以上の高さが必要である。
 外壁内通気工法を設ける

 室内で発生した水蒸気は、防湿層の継ぎ目や裂け目などから壁内に入り込んで、結露をおこすことがあります。これらの水分は、壁内に入ってしまうと屋外へ排出することが容易でなく、これが原因で土台や壁などを腐らせることとなります。このようなことを発生させないためには、外壁内に通気層を設けて、壁内部の水蒸気を軒裏から排出できるようにします。

外壁の通気    外壁の通気
外壁面には、通気胴縁というものを入れて、下地材と仕上げ材の間に15mm程度の隙間をつくる。基礎コンクリートと土台の隙間から侵入した空気がこの隙間を通り、軒裏から抜けていく。
小屋裏換気口を設ける

 土台の隙間から、通気層に入り込んだ空気は、軒裏から抜けるようにします。軒裏には、換気口を設けます。この換気口を塞いでしまうと、壁内に水蒸気がたまり、結露の原因となります。そして、湿気て、壁にカビが発生したり、水蒸気が水滴となると、白蟻がついて、土台・柱が腐食することもあります。

軒裏換気口   軒裏の換気口
軒裏に換気口を設けて、外壁面に溜まっている水蒸気を軒裏から追い出す。このようにすることにより、壁内の結露を防ぐことになる。

 

薬剤処理による方法

木材に防腐、防蟻措置を行う

構造耐力上主要な部材である柱、筋かいおよび土台のうち、地面から1m以内の部分には、有効な防腐処理を講ずるとともに、必要に応じて、白蟻による害を防ぐための措置をする木材に防腐、防蟻措置を行います。

防腐防蟻処理   防腐・防蟻処理
地盤面から1m程度くらいは、防腐・防蟻のために薬剤を吹き付ける。施工が完了すると、その証明のために刻印をする。

 

土壌処理を行う

白蟻を防ぐためには、防蟻薬剤を使って土壌処理を行います。土壌処理を行う箇所は、外周部布基礎の内側および内部布基礎の周囲とします。

土壌処理     土壌処理
土壌に薬剤を吹き付けることにより、白蟻を防ぐ。土間がコンクリートの場合は必要無い。

 

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