耐力壁とは

 地震に強い家を考えるときに、よく、耐力壁という言葉が聞かれます。その耐力壁とは、どういうものでしょうか。耐力壁とは、地震や台風時の風などの大きな力が建物にかかった時に、抵抗する壁のことです。具体的に言いますと、筋違いが入った壁や構造用の合板などを貼った壁のことを言います。

耐力壁   耐力壁
耐力壁には、主に筋違いが入った壁と合板を貼った壁がある。これは、筋違いを入れたものである。これらを適切に入れることにより、地震、台風に強い家ができる。

 

大地震に耐えるための強い家は、耐力壁の量とバランスの良い配置できまる。

 地震や台風時の風などの大きな力は、耐力壁により対抗しています。 柱や梁を太くしたり、たくさん入たりすれば、地震に強くなるのかと言えば、そういうわけではありません。地震に強い建物は、柱や梁の太さや本数ではなく、耐力壁の量と配置で決まるのです。この耐力壁を十分な量で適切にバランスよく配置すれば、大地震が起きた際、建物にねじれが起きたりして、変形することなく、倒壊から免れることができます。

 

耐力壁は、地震の強さ、風の大きさにより、その量、配置が決まる。

 耐力壁には、その壁の強さを示すのに壁倍率ということばがあります。壁倍率が1の耐力壁は地震等の水平力に対して長さが1mあたり1.96kN(200kgf)の力に対応できるというものです。解りやすくいうと、1mくらいの壁に体重200kgのお相撲さんがもたれかかっても大丈夫という強さの壁のことです。

その耐力壁には材料の使い方、釘の打ち方により、壁倍率0.5から5.0までいろいろな種類があります。この強さの壁は、建築基準法において、必要な壁の量が定められています。

 地震力は、各階の床面積1㎡あたりの壁に必要な長さが建物の重量により決められています。地震力は、建物の重量に比例するので、建物の重量が大きくなる下階ほど、壁が多く必要になってきます。これからすると上階にピアノや重たい書棚を置くと、下階に大きな負担をかけることになるので、上階に載せる荷重はできるだけ小さくする。また、屋根は、重たい土が載っている瓦葺きよりも、スレートや金属などの軽い材質のものが地震にとっては、良いということになります。

 また、風圧力は、建物の見付け面積1㎡あたりの壁に必要な長さが決められています。風圧力が建物の見付け面積に比例するので、見付け面積が大きくなるほど、壁が多く必要になります。

 

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